アルファ・ルピの夢
お前はできるだけ目立たないように生きてきた。星系から星系へと飛び、大きな計画を立て、文明の発展を見守り、すぐに別の場所へと去っていく。だが恵みを与えた者から崇拝されたり、感謝されたりすることを求めたことはないだろう。
しかし今、記憶が重くのしかかる。
まるで鉛とニュートロニウムと電弱物質からなる月ほどの大きさの球を、背負いながら移動しているようだ。
今のお前は高速で飛行している。その広大な心に大きな不安と有毒な疑念が巣食うあまり、少しでも考えるのが恐ろしくなっている。
そして、厄急の時にお前が頼らねばならないのはお前の子供達だ。