「俺は幾万もの腕を持つ奇跡の生き物だ」
これは太古の昔から伝わる、星を捕まえることができる者のお話。名も無く不死のその者は、フォールンを地の底から天にも届くような高い場所へと導く。この物語は、腕を切り落とされた者達に希望を持たせて怒りを静めておくために、フォールンの間で長く語り継がれている。底辺に生きる者でもいつかは昇進していけるという希望を持たせるために。
神話、物語、未来を伝える予言。どれであろうとも賭けはするものではない。今ここで2本腕で死んでしまっては、真っ暗な宇宙を越えて1万の星を1万本の腕で支配するなどできないのだから。