希望
希望。見知らぬ人達と一緒に立ち上がる。
覚えているのはそれだ。希望が私の中で激しく動き、ここ以外にも生きていける場所があると教えてくれる。私達を死に追いやるのではなく、守ってくれる場所。地球は廃墟だった。混沌と混乱と死。私達は地球にいた。今も地球に... だが、何故まだ地球にいるのか?やっとこの地を離れる番が来たのに。そうだ。私と同じ境遇の人達と一緒に待っていた。そして、もうすぐ船が来て、この場所から連れ出してくれるところだった。
だが、どこへ?この希望の場所はどこにあったのか?
私は知っていたはずだ。名前や座標があったはずだ。だが、全て忘れてしまった。救いがあるという絶対の確信以外、私には何も残っていなかった。
トラベラー。
今思い出した。
あれは...
いや。
分からない。何かに妨害されて言葉が、イメージが出てこない。だが、トラベラーが約束してこれたことはまだ覚えている...
宇宙だ。
そうだ。
私達の創造。
だが、私は理由があってここにいる。
そして、その理由が何だったのか... 少しでも思い出す可能性があるなら、私は何を犠牲にするだろうか?