2:4節 — 52個と1個
吉報だ。郷地の52個ある月には、今まで見たよりもずっと洗練された、宇宙飛行のテクノロジーを持つ文明が存在する。タオックスの船が大きな氷の月に逃げていった。6本腕の骨張った頭足動物が氷の都市を建てて住んでいる。サバスンがアンモナイトと命名した。タオックスをかくまうつもりだそうだ。馬鹿共め。
彼らの希望と夢に訴えかけたが、全く聞く耳を持ってくれなかった。つまり、彼らは既に幸せで嘘を吹き込まれているということだ。腹立たしい。そして、我々は計画を練った。
我々の機関は郷地の軌道に53個目の月を検知した。トラベラーだ。天空の神聖なる存在。何が朔望を発生させたのかようやく分かった。
奴らを全滅させろ。奴らのものを奪え。アンモナイトを始末できたら、次はトラベラーだ。
躊躇するな。お前は宇宙の楽園が遣わした偽善の操り人形と戦っているのだ。お前の祖先の仇を討て。