The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

第4章 - 回想

記録3 この聖域に到着してから過ごした日々は、許容と平静に祝福されてきた。師の言葉に対する健全な討論は受け入れられ、認められている。私たちは皆、光と暗黒の必要性を理解しようとしている。修道士ファオラは文書に対する私の解釈に満足している様子だ。他の者が見えないものを見ることができていると仰った。私の現状は呪いではなく恵みであるという風に考えられるように、私の心を開いてくださった。答えは時が教えてくれるだろう。 記録8 私たちの平穏は、玄関先に訪れた戦争を扇動するカバルの襲撃により邪魔をされた。ウォーロック姉妹の一人、リアナにより、スパイアの頂上の安全な場所へ行くように促された。間髪入れず、彼女は戦いへと舞い戻り、侵入者を押し返し始めた。すると戦いの最中に奇妙なことが起きた。放たれた銃弾の量から推測するに、リアナは絶望的な数の敵を相手にしていたのにも関わらず、勝利した。もちろんゴーストにより蘇生されていたが、スパイアが応えていたのだ。唸り音が聞こえた。全く異なる2つの音色が共鳴し、一方は滑らかで温かく、もう一方は鋭く冷たい。銃声の雨の中で聞き間違えたのかとも思ったが、それは確かに聞こえた。本当にかすかな音で、再び耳にするまではただの偶然に思えた。別のウォーロックでドーンブレードを習得中のエレマックが一瞬その命を失った。コロッサスのスラグランチャーがエレマックの肉体を突き破る音は間違えようもなかったが、その後に続く音も確かに聞こえた。もっと詳しく調べなくては。襲撃に耐えることはできたが、数名が犠牲になってしまった。葬式の準備を進めなければならないのに、私の頭はあの謎めいた音に囚われている。いずれあの音を再現できるだろうか。 記録12 あの現象を修道士ファオラに伝えたところ、例の唸りを再現し、その目的を詳しく知るために、彼女はウォーロックを集めてタナトノート的な反復死の試練に参加させた。試練の最中は、他の者もあの音が聞こえるか確かめるために、数名と一緒にスパイアの頂上から様子を観察した。聞こえる者はさほどおらず、音楽に傾倒するか訓練を受けた者にしか聞こえないようで、私は暗号を解読する役目を任された。意図は分らないが、原因はおおかた分かる。ウォーロックの誰かが命を落とすたびに、同じ音が耳の中で反響する。一体どういう意味で、何の目的があるのだろうか? スパイアは、もしかしたら楽器なのか? 研究をさらに進め、この構造物がどのような音を生み出すことができるのかを調べなければ。 記録22 数え切れないほどの協議の結果、私の研究範囲を広げる許可が出た。より公的なものにするためのアイデアも思いついた。トーナメントや試合という形を装い、一部の兵器類を懸賞として扱うように変更したのだ。ガーディアンらは既にシャックスのクルーシブルで互いを殺し合っている。より経験豊富で光との繋がりが強い戦士を惹きつけるために、さらに限定的なものにしたらどうかと提案した。参加するための費用を設定すれば、それを私たちの研究資金に充てることができる。私たちの「報酬」を獲得し、お互いを殺し合う権利を得るために彼らは金を払うのだ。とても偉大なものに貢献している実感がある。オシリスのように、答えを手に入れるためならば何であろうと実行に移す覚悟がある。もし彼が戻ってくることがあれば、きっと私のことを誇りに思い、会いたがるに違いない。