記録9 - 異端の血肉
このページは黴と記憶の刻印により損傷を受けている…
記された言葉により、自然と精神の中で経験が再現される…
空虚な器の目を通して…
休止。拘束。
[ノック]
脅威。
外の嵐。
雨が渇きを和らげる。
閃光で輪郭が露わになる。
私の知る輪郭。
[ノックが強くなる]
静かな囁きが私から広がる。
すべての者へと。
父として、フィクルルとして。
バロン。ケル。
全て消え去った。
そして新たな声が…
[ノックが繰り返されている]
迫っている。
恐怖と混乱。
いや。
この意識の下にある意識が、表に出たがって叫んでいる。
無、スコーン、息子… フォールン… エリクスニー… 王…
アクリースは屈しない。
立て。囁きに埋もれた声がそう命じる。
アクリースは屈しないが、アクリースは死んだ。
引き剥がされたのだ。
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グリコンの背骨が折れ、椎骨が入れ替わっている。
スコーンがその交わりを無の中へ迎えるように、遠吠えを上げる。
彼らは中枢のローカスを通して聞こえる囁きに従う。
「救済を迎えよ」
慌てた様子で余白に次のように殴り書きされている。「ハンガー付近の船体の外にスキャナーアレイがある。クィンジクのフィードを確認するため、そこに回線を繋いだ。聞くための場所が必要だった」