訪問者
記録: 9982F323$LUN-1.127[回避コピー記録]
識別: クアン・スアン司令官、アルトン・ブレイ
ロケーション: K1第1採掘現場、クルー区画、司令官区画
脅威検知: なし――各自レベル1であることを確認
脅威対応: 後世のため記録
[修正対応]: 別紙記録634、ラスプーチンに保管//報告
「誰の許可を得てここに入った? ああ… ミスター・ブレイか」
「ああ、クアン司令官。曙光が通信を切断していなければ、私が来ることは分かったはずだがな」
「K1プロジェクトの機密性を維持するために必要なことだったんだ」
「それは航空局との取り決めには含まれていなかった。そしてプロジェクトは上手くいっていない。人員が皆疲弊している。冷静に退職届を出せるようなまともな精神の持ち主たちも、ここでのオペレーションについてかなり否定的だ」
「彼らは――」
「彼らのことは心配するな。我々が対処している。お前は自分のことをもっと心配しろ」
「それは脅しか?」
「事実だ。自分の力だけでK1を継続できると思っていたのか? あらゆるごまかしの末、航空局に何の得があった? お前は何を得られた? お前は立ち上げからこのプロジェクトを先導してきた。何か成果は残せたか?」
「ファイアウォール、設計図を出せ」
AI-COM/ファイアウォール・ホログラム\提供
「興味深い。これは一体何だ?」
「史上初の超空間トランシーバーだ。最先端テクノロジーを利用し、バックグラウンド信号を用いることで切断されにくくなる――」
「なるほど。その深さゆえに月が調節装置のような役割を果たすということか。上手く機能すれば、我々は… そこにいる何かと話せるということか?」
「正確に言うと、会話ではない。言葉は使用されていない。とはいえ、あの奇妙な音の多くは解析済みで、言葉を送信するのに使うこともできる。どんな距離でも、一瞬でな」
「まるでもう完成したような口ぶりだな」
「一緒に第2採掘現場まで来てくれ」