The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

私たちを1つにするもの

アウォークンとは何なのだろう? 「どういう経緯で生まれてきたのか?」ということではない。その点についてはカバルやフォールンの生い立ちと同じぐらい興味がない。私に言わせれば、宇宙の意志がそうなることを望んだから、彼らはああなった。宇宙に質問しても意味がない。 最近、多くの人々が、ペトラ・ベンジや入り組んだ岸辺の話をしている。だがどうにも要領を得ない——ロープで結ばれた岩? そして… その間をジャンプする? リーフ生まれのアウォークンが、大地すら安定していない場所で育ったなら、他人を疑ってかかるのもうなずける話だ! ただ、アウォークンは概して… 確かに彼らに関する私の知識は増えている、それでも今でも理解できないことがいくつもある。彼らは間違いなく人間やエクソと同じように、私たちの考える「人類」に属している。そのことは知っているし疑ってもいない、ただその根拠は? 彼らも… 私たちと同じような見た目をしているからだろうか? カバルも大ざっぱに言えば私たちに似ている、でも私たちは彼らを人類とは考えていない。 トラベラーとの関係が似ているからだろうか? 信じがたいことだが、フォールンもトラベラーと繋がりを持っているらしい。でも彼らは人類ではない。 「人類」とは、人間と共に歩むことを選んだ者だけを指すのだろうか? ただその理屈だと、リーフに残っているリーフ生まれのアウォークンは人類ではなくなる。私にはそうは思えない、でも… ペトラは人生の大半をリーフで過ごしてきたはずだ。彼女はしばらくの間ここで使者として働いていたが、彼女はリーフこそが故郷だと考えていた。彼女は自分を人類だと思っているだろうか? ペトラの所に行って「あなたは人類の一員?」と質問すれば、彼女は恐らく「私はリーフのアウォークンだ」と答えるだろう。それでも諦めずに彼女に「それは分かっているけど、どっちの味方?」と質問すれば、彼女は「マラ・ソヴ女王の味方だ」と答えるはずだ。 人類とは選んでなるものなのだろうか? それとも最初から決まっているものなのだろうか? 称号として手に入れるものなのだろうか、生得権や遺産のようなものなのだろうか? その規定の1つに当てはまっているからアウォークンは人類なのだろうか、それとも—— アウォークンが人類の一員なのは、この全てに当てはまるからだろうか? 私に言わせれば、これで人類を定義するのは、クロークでハンターを定義するようなものだ、ただ総合的に考えれば——彼らは私たち似た体を持ち、私たちと同じようにトラベラーと繋がりがあり、その多くが幸せそうに地球で暮らしている… だからこそ彼らは人類なのかもしれない——私たちがそうであるように、全てが1つに結び付いている。 私たちはその結束があったからこそカバル大戦で勝つことができたのだ。この暗闇を退ける時にも結束は強力な武器になるだろう。とにかく忘れてはならないのは、この結束こそが私たちを強くするということだ。その時にはアウォークンも必ずそこにいるはずだ。 ——- イルフォーチュン・クッキー: ダークエーテルの茎とインポッシブル・ヒートを混ぜてから暁旦のエッセンスを加えて焼く。