VI. 信念
横たわったナイトの背中に突き刺さった、細くて柄のない漆黒の刃をシヴ・アラスの爪が掴む。敗北したナイトの剣は、その手から離れて地面に落ち、金属的な音を立てる。
彼女が刃を捻ると、ナイトの悲鳴がドレッドノートの中で響く。シヴの意志が亜空間を飛び、目撃者との交信を求めてこの世界の境界を越えていく。
遥かな虚空で言葉を交わす。
「奴らは抵抗している」目撃者の数多の声が重なり合う。
<負傷した獲物と同じだ。必ず疲弊する>
「疲弊しなければ?」
シヴ・アラスはその質問に隠された真意を嗅ぎ取る。目撃者が彼女を疑っていることは知っているが、彼女にはその理由が分からない。どんな結果になろうと、最終形態の目前まで迫っていることは変わらない。
<剣が定め、それによってさらに強くなる>
「もうそのようなものは超越している」
彼女は、目前まで迫っている終焉を前に滅びたくはない。過去の失敗は力を得るための血の代償であり、背甲につけられた刃と光の傷跡は具現化された伝説だった。だがそれを決めるのは彼女でもなければ、目撃者でもない。ロジックとは、存在する意識の体験に組み込まれたものであり、完全なる因果の決定論的なシーケンスだ。それを侵害することは不可能だ。
有限の中での葛藤とは永遠なるものだ。
「剣を拒絶することは異端だ」――彼女の姉の言葉が、爪弾かれる弦の奏でる不協和音のように頭の中で響いた。
目撃者がシヴの意識内の安らぎに入り込む。彼女の内なる王座へと。塩類平原が暗闇へと、細長く永久に伸びていく。戦場に走る亀裂の中には、あらゆる武器が収められ、部分的に埋もれている。戦場に逃げ場はない。
そしてその眼差しから逃れられる場所など、どこにもない。
「奴らは虫を有している。そしてその虫の知識を得ようとするだろう」言葉は索莫たる空間に響き渡る。「最終形態は成し遂げられなければならない」
<壮麗に、我は空を相手に最終形態を行使する>
「敗北し、弱った今のお前では無理だ」その言葉は、滑るように彼女の意識の中に響き渡るが、根付くことはない。
[恐怖の絶叫のような笑い]
<取るに足らない無意味な勝利だ。我が大戦の中に紛れたいくつかの戦いにすぎない>
「無意味な勝利など存在しない。奴らは策動している」
<何が起ころうと、戦争は肥える。空は道を示すことはできない>
「その時ももうすぐ終わる。彼女にお前の愛を示せ、シイ・ロ」
彼女は再び、独り佇む。
彼女の刃は灰に埋もれている。