The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

エウロパ – 3

「グリント、それ自体は証拠とは言えない」クリプトアーキ・マツオが言葉を濁した。「異なる文化において似たような伝説が自然発生的に形成されることは、よく知られている現象だ。直接的な関わりがなくともだ。これを同時発明と呼ぶ学者もいる」 「たとえば」と彼は続けた。「ヒマラヤの伝承に登場するイエティと北アメリカの伝説の巨人の木こり。どちらも、人里離れた森に生息するとされている猿に似た生物だ。あるいは、ギリシャ神話のケンタウルスや北ヨーロッパのシープドッグ。これらの神話上の生物はどちらも、異なる生物の交配種だとされている。こういった話は他にもある」 「確かに、多くの文明に『ヘッドレス』の伝説が残されているのは興味深いが、それは存在の証明にはならない。これは、同時発明が今まで考えられていた以上に普遍的なものであることを示唆しているにすぎない」とマツオは結論づけた。