エピローグ
「品物は今後調査するために、すべてイコラが指定した保管庫に移動しました」グリントが報告した。「イコラはハイヴの剣が本物かもしれないと思っているようで、子供たちが剣を購入した市場を調査するために人を送りました」
「なぜ私に連絡しなかった?」クロウが腕を組み、アマンダがかつて使っていた作業机に寄りかかりながら言った。グリントは彼の目の前まで漂った。
「忙しそうにしていたので、悪戯と思しきことのせいであなたの時間を無駄にしたくなくて――」
「どんな忙しくてもお前と話もできないなんてことはないぞ、グリント」クロウは真心を込めて言った。それに返事をするようにグリントのシェルがうなだれる。「子供たちは無事だったのか?」
「一応は」とグリント。「あれだけのことがあった後で無事だとは言えないかもしれません… たぶん、彼らは話し相手が必要だったんだと思います」
クロウはしばらくグリントを観察した。
「おいで」そう言い、クロウはグリントに向けて手を差し出し、グリントは彼の言うとおりにした。そして、クロウは不意にグリントを胸に引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。「お前への配慮が足りなかったな。これからはもっと話をしよう。約束だ」
「わかりました」グリントは言い、クロウのクロークにシェルを押し当てた。ふたりはしばらくの間、そのまま離れなかった。