弄られた真実
「この地には、運命を自ら切り開き、明日を夢見る者たちがいる。信念に寄り頼むこの者たちは、今日を生き抜くことすら難しいのに」
C.C.ラグランジュ訳『フォールンの書——「入り組んだ岸辺」に関する覚え書きと観察』より抜粋
マシーニストのことを知らない?そいつはちょっと世間知らずだ。都市で暮らす奴、リーフ、アウォークンの中で、あの女の罪は...まあ、不名誉な記憶にはなっていないかもしれないが、全員、あの長く続いた恐怖政治についてはよく知ってる。
あいつはエリクリス・バンディットとか、厄災のエリクリスなどと呼ばれてる。さげずまれたマシーニストで、色々と修理が得意で、ハウスのない仲間の中心的存在だな。
しかしこういった二つ名も初耳なんじゃ、他にも会ったほうがいい奴らがいるぜ。きっといい話が聞ける。あの悪どい女の仕業で、さんざん辛酸を嘗めてきたからな。
アラーハという男に会って、マシーニストの行動について尋ねろ。そうだな、アランの包囲攻撃がいい——奴ら船をハイジャックしたんだが、積んでた貨物も警備のガーディアンも、スコーンが盗んだり捕まえたりしちまったんだ。
バンガードには、ソリス・ディセントについて聞くんだ。たくさんのガーディアンが亡くなった。武器庫も貨物室から引っぺがされてたらしい。
階級の低いドレッグってのは、古い習慣に立ち向かっても、ただ見捨てられるのがオチだった。そんな奴らが虐げられた環境の中で彼女の強さを見りゃ、心強い家族が出来てもう一度勇気が湧いてくる、そんなもんなんだろうか。彼女も除け者なりに強く育ったもんだ。強く、意地悪くな。それで、生きる目的ってやつを見つけた。伝道者あたりを先導役にして、うんとヤル気のあるクルーを新しく仲間に入れるんだ。
で...ここからは自分で考えろよ...
マシーニストの犯罪を知ったとき、バロンがとる行動は何か、知ってるか?ここまで築き上げた生き方を、昨日の今日で変えられるか?
俺たちの周りには、バンガードや、ファクションや、友達やら知り合いやら...そういう奴らがいて「見るべきもの」だけを示してる。バロンのことは語られない。警告なんて出されない。これって単に、危険としっかり向き合ってないだけじゃないか?あっちこっちで戦争してみたり、仲間内の興味で引きつけてみたり...もっと他に目を向けるべきものがあるんじゃないか。岸辺にだって、注意すべき脅威がいつもある。俺たちがそういうことを意識できるような、そういうガイダンスが欲しいんだ。与えられた導きだけでも、無数の命を...
それか少なくとも、特別な命をひとつ救えるのかもしれないけどな...