The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

第6章

グリントはパニックに陥った。 まさか。ありえない。彼とエイドが何年も続けてきたヘッドレスの研究がアテになるなら、こんなことは不可能なはずだった。こんなことを起こさせてはいけなかった。この偽物だらけの部屋に儀式を発動できるほど強力な物体なんて――本か! あの本に違いない。 呪文を唱える若者たちは放心状態になり、肌に感じるほどのエネルギーがゆっくりと彼らを宙に浮かせた。 ただの悪戯のはずだったのに! グリントはもう一度バンガードやクロウとの連絡を試みたが、やはり無線は繋がらなかった。そこで彼は次の作戦に出た。 「皆さん!」彼は叫んだ。効果は抜群だった。驚いた若者たちは叫び声をあげ、集中が途切れたことで、音を立てて地面の上に落ちた。