雑食
お前はこう言う。「放浪者さん、光と暗黒について知っていることはありますか? あなたはこの銀河の隅々まで旅をしています。とにかく何かを殴っていたいガーディアンでもわかるように、あなたの知恵を分けてもらえませんか?」
まあ… いいだろう。だが、その前に一杯おごってもらうぞ。
そうこなくっちゃな。
光と暗黒。これを説明するために小難しい言葉がよく使われる。「仮説」だの、「立場」だの、「論派」云々。俺にいわせりゃ全部時間の無駄だ。結局のところ、肝心なところではあんまり変わらないんだ。
そんな目で見るなよ。確かに創造と破壊があるし、ソーラーとステイシスがある。まったく違いがないとは言ってないだろう? どういうふうに感じるかとか、何が見えているかは違うかもしれない。だが、「熱い」と「冷たい」はどちらも温度だ。わかるか? 氷だって十分に冷たければ火傷をする。
ボイドは光だ、わかるな? 当然か。昔はあれが暗黒に近すぎるって思われてた。何でかって? ちょっと紫色だったからか? 重力をちょっとばかし捻じ曲げ、炎を吸収したと思ったら、いきなりみんなに批判される。俺がどう思ってるか知りたいか?
ボイドで料理するほうが難しい。
このふたつをなぞらえるのはおかしいってか? わかった、それじゃこれはどうだ? スロールは焼きつくそうが、外骨格のプレートを全部へし折ろうが死ぬ。これでわかったか?
人は光となあなあの関係になった。光に育てられたからって、光に傷つけられることはないと思っていた。コスモドロームにいるショー・ハンだって、新たな光には光が子犬みたいに無害なもんだって教えてる。
光と暗黒が思いのほか似ているってのはつまりこういうことだ。
気を許せばどっちもお前を喰いに来る。
それこそ対称性ってもんだ。