The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

待ちの歌

静かな歌、囁きの調べ 砕けし海原に響く密やかな歌 語ることなく語られる 意志なき意志により [我が]刃は形を変え、[我が]代わりに語る 生命に満ちた次元の豊かな野 星々の狭間で その腕の一振りは原子を散らし 粒子は絡み合いて回り [我は]その回転に身を委ぬ 崇拝者らは讃美を捧げ 偶像崇拝者らは儀式を執り行う 成長せし神へ 栄光と敬意を捧げん たとえ[我が]刃の切っ先が鈍ろうとも たとえ[我が]請願者たちの腕が下がろうとも たとえ信徒が再び歌わずとも 意志は生き、貪り、永久に巡る 海の粗末な糧をも[我は]食らい 暗黒に潜む声なれど[我は]聞かれる 力を求めし者よ、神を望む者よ [我が]内に避難せよ 竜巻が種より育ちゆくが如く 潮流が渦を育むが如く 微惑星が塵を集めるが如く 意志なき意志は成長せん やがて我は躊躇なく立ち 我が声にて語り 生命の野を歩まん 導き手にして、意志にして、王にして 一切の無の主として。