The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

宿りの最初の歌

暗黒より詠わん、新たなる歌を、無言の調べを。 警鐘と骨笛が鳴り響く。太鼓の声が語り出す。 詠え、喪われし王への挽歌を、詠え、失われしマインドブレーカーへの哀歌を。 形状を司る神オリックスは我らを形成した。神の御前にて我ら無なり。 神なくば我ら無なり、神の命のもと我らまた無なり。 王の刃は贅肉を切り落として甘美なる痛みのみを残す。 マインドブレーカーの刃は宇宙の果てまで伸びゆく 星々をも覆い隠し、疲れし者に影を与える 生と闘に倦怠を抱く者らは皆 理知の呪いを負う者らは皆、刃の前に膝を屈め 蝕の意志に身を委ねん。 形状の王なくして我らは何者か? どの手が我らを導きゆくか? どの刃が我らが失くても惜しくないものを切り落とすか? どの神経が火花となり、我らの手足に動けと命じるか? 王は苦悩をもたらす、されどその不在はより深き傷。 我らは暗黒を見つめ、我らは次なる者を探求する 新たなる形成の刃を掲げる者を。 暗黒より詠わん、待ちの歌を、忍耐の調べを 髪弦の竪琴を爪弾き、深淵へと叫ばん。 詠え、応えの声が来たるまで。 応えは来たる。応えは来たる。 我らの意志が呼び寄せん、応えが来たる時を。
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