The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

ストランドログ I

…だが、最前線への参加を制限されていることをいつまでも気にかけても仕方がない。その代わりに、ガーディアンが偶然出くわしたこの奇妙な力を理解することに励むとしよう。 地元民もこのことに関しては無知なことから、彼らから得られる手助けは限られている。利用可能なバンガードのデータベースには、緑のエネルギーについて役に立つ情報はほとんどない。当然のことだが、ウェポンズ・オブ・ソロウについて限られた記述が少しと、あとはハイヴの魔術が独特な黄緑色を放つということだが、その視覚的な現象は相違している。そして当然、その効果もまた異なっている。 だが結局のところ、光の力ではないという事実は変わらない。このことはガーディアンのゴーストが明白にした。 現在把握している情報は以下のとおり。 • この力は一連の特定の記号と共に具現化される。それは緑色で、太さの異なる糸や結び目を持つ。ただ、一本の糸で成り立っていることはなく、必ず平行したり絡み合った糸の集合体によって形成されている。 • この力には壮大な破壊力があるが、まだ理解ができていない反発や枯渇のようなものを引き起こすことが判明した。今のところ、使用者にとって致命的であることは確認されていないが、最大限に強化されたガーディアンによって使用されているということを考慮すべきだ。この力がゴーストを破壊しないことを考えれば、ガーディアンにとって「致命的」であったとしても大したことはない。 • 今までこの力を利用した者はガーディアンただ1人であることから、使用者に要される器量について結論を出すには不十分だ。暗黒の力を使うのに、既存の光の力は必要なく、所要の儀式を行う意志があれば十分であることはもうすでに理解している。 • ガーディアンはより大きな総体へのつながりを感じている。これは複数の糸という概念に関連している可能性があるため特筆する。 • まだ理解できていないことが多すぎる。 海王星にいる敵は、把握されている因果律超越の力を抑制しようと膨大な労力を費やしている。この新たな力があれば奴らの上手を取り、その状態を維持することができるかもしれない。だが、まだ理解も制御もできず、本質が解明されていない力を無作為に行使することは得策ではない。 報告されているこの力の源に戻り、私自身が触れることもできるが… 私は躊躇している。何故だろうか。 まずはガーディアンで実用的な研究をすることが先だ。存在論的、そして因果律超越の研究は面倒事が片付いてから行うべきだ。