MCXII.
第1112章(予記)
記録者: 書記官シャガク
偉大なる皇帝は、影の影に以下のように語った。
「影の新兵を集めよ。最も美しく、最も献身的で、最も喜びに満ちた、最も腕の立つ者だけを選ぶのだ」
「お前ならば必ず見つけられる。お前はこのワシと同じようにこの世界を見ているのだから。我々は限りある存在というくびきを超越して世界を見ている。我々の誓い、願い、忠誠心も全て、いつの日か、想像も及ばぬ膨大な無へと帰すだろう」
「この星系はつまらぬ欲望に蝕まれている。人類は敵に対して無意味な戦いを仕掛け、マラ・ソヴは民に終わりなき運命との苦闘を強いている。エリクスニーは、手に入るはずのない失われた時代を求めて無駄な争いを続けている」
「我が影よ。彼らの無意味な執着を暴き、皆を解放するのだ」
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本日、偉大なるカルス皇帝、喜びをもたらす者、活力の擁護者は、新たなる影の軍隊の設立をここに宣言する。
地球の影は皇帝の命を受け、エリクスニー家の生き残りを各自新兵を探す旅へと送り出した。各勢力には見込みのある者がほとんどいなかった。そこで影は、これらの生き物達がかくも哀れな姿で時の終わりを迎える不名誉を味わうことがないようにと、慈悲深くも力の誇示によってあらゆる意思の疎通を終わらせた。
エリクスニーの一族の中に、敵に「光のケルことミスラックス」と呼ばれる有望な成り上がり者が見つかった。地球の影は即座に弟子として迎え入れた。影とミスラックスは共に力を合わせ、無様な一族に未だに忠誠を誓っていたエリクスニーの者たちを殲滅した。
次いで地球の影は、シップブレイカーを自称するアウォークンの女王マラ・ソヴに接近し、エリクスニーに与えたのと同じ慈悲を与えた。皇帝とその影が共に予期した通りマラ・ソヴは和平の提示を拒否したため、地球の影は彼女自身の玉座においてマラ・ソヴを殺害した。
女王があっけなく死を迎えたのち、かつて「女王の怒り」であったペトラ・ベンジは地球の影に与し、カルス皇帝および皇帝の大いなるご意志に忠誠を誓った。ペトラ・ベンジと影は力を合わせ、アウォークンの残りの支持者を全て抹殺した。
我々はこの新たな影を、我らの尊き探求へと迎え入れる。彼らはかつて送っていた偽りの人生を放棄し、無意味な執着と忠誠をも捨て去った。その故に我々は彼らを祝福する。