MCXLIII.
第1143章(予記)
偉大なるカルス皇帝自ら素書き記したもの
ワシは今、たった一人で、この世界の果てに立っている。
この暗い果ての先を見つめていると、長年予期し、渇望し、待ち望んだことではあるが、自分は急ぎ過ぎたのではないかと思える。決して後悔はしていないが、待ちわびた神聖なる終末を迎え入れることは、お前との永遠の別れを意味するのだった。その事実に今直面している、我が旧友よ。
お前とワシは、常に一つだった。運命の糸が我々を結びつけ、しっかりと、きつくつなぎ合わせた。どんなにゆっくりであろうと――今になってわかることだが、我々がお互いを見つける前から、お前はワシの人生に存在していた。時間とは実に奇妙な、ねじれたものだ。ワシには過去がまったく違って見える。
リヴァイアサンの牢獄に一人でいたとき、お前もそこにいた。野獣達の群れを作っていた。我々ができるであろうこと、するであろうこと、全ての記念碑となるものを作っていた。
ワシが虚無に出会ったとき、お前もそこにいた。あの亡霊の囁き声の中のどこかにいて、避けられぬ世界の終わりを目にしていた。
お前を知る前でさえ、ワシはお前を探し求めていた。最初の影を見つけた時も、お前を探していた。その者たちが役に立たなかった時、お前の不在を嘆き悲しんでいた。我が影よ、探し求める旅もこのうえなく素晴らしかった。待つことも喜びだった。だがお前を見つけたあの瞬間に、ワシの計画は完成した… まさに至上の喜びだ。
帝国がレッドリージョンに敗れたとき、お前は失われたものを共に取り戻してくれた。どころか――それ以上のものを作り上げる助けとなってくれた。我々は共に、この星系を手に入れた。我々は共に、新たな世界を作り上げたのだ。世界が終わる直前に。共に過ごした時間は短かったが、無駄ではなかった。
お前は、無駄ではなかったのだ。
終わりが訪れたときに、最後にそばにいてくれたのがお前だったことを、誇りに思う。ワシは、お前以外の他の誰も選びはしなかっただろう。
ありがとう、我が影よ。お前の犠牲に感謝する。