The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

スリー・オー・スリー

仲間のゴーストたちが瓦礫をスキャンしている間、スリー・オー・スリーは影の中に浮かんでいた。彼らは何世紀にもわたって、それぞれの宝を求め、荒廃して乾燥しきった土地をくまなく調査し続けていた。彼女は自分の求めるものが見つからないことを知りつつもその様子を眺めていた… 必ず探し物は見つかると皆が信じている一方で。 歓喜の鐘の音が空気を貫き、その小さなゴーストの気分は重くなった。その音を耳にすることは稀だったが、彼女はそれが仲間の数が減ることを意味する音色であることに気づいていた。イー・アイが荒れ果てた交差点の向こう側を示した。そこでは、他の者たちが見守る中、トリルが子鹿のように震えるガーディアンに口先だけのアドバイスを送っていた。スリー・オー・スリーは背を向けると不満を漏らした。彼女は彼らのことを無視しようとした。 だが彼らはそれを許さなかった。 「スリー!」ペリスが急上昇し、彼女にぶつかって跳ね返った。「スリー、トリルが自分のガーディアンを見つけました! 祝福してあげましょう!」 怒りが燃え上がった。「祝福!? あなたは… いえ、分かりました」スリー・オー・スリーは体を回転させると間に合わせの式典会場に戻り、大声で言った。「トリル! おめでとう! これで私たちを見捨てられますね!」 「スリー…」 「何か? 私も本当に嬉しいですよ! 別に人間の死体に愛情を注ぐだけの自分たちの運命を呪ってなどいません。例え彼らが暗黒を止めることすらできなかったとしてもね!」 「スリー、今はやめてください!」 「なら、ペリスはいつなら良いと? 誰も疑問に思わないのですか? なぜ私たちは誰に命じられるでもなく、この不安定な生物に自らを捧げているのですか? 彼らは光の器には相応しくない!」 「スリー… 素直に祝福してあげませんか?」トリルの声は穏やかだった。 スリーは答えなかった。 「私たちはこうやって大家族を築き、大義のために尽くすのです。それが全てです。でも… これだけの時を過ごしてもまだ私たちと同じ考えを共有できないのなら…」イー・アイは言葉を切った。彼女はこれまでにも何度も言おうとしてそのたびに思いとどまっていた。「あなたは私たちと一緒にいるべきではないのかもしれない」 スリーは浮かぶと、その最後通牒を受け入れた。「そうですか」 それ以上の言葉は必要なかった。他の者たちは順番に1人ずつ離れていき、自分たちの仕事を再開した。 イー・アイは一瞬ためらってから囁いた。「さようなら、スリー。あなたが家族を見つけられることを願っています」 スリー・オー・スリーは背を向けると夜空を見上げた。瞬く星々が成り行きを見守るように無数の目になって見つめ返してきた。 その静かな虚空を目にした時、彼女は初めて気がついた。それこそが彼女の家族なのだと。