The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

第10章

アナ・ブレイが背後にロボット犬を引き連れて広場を横切った。「死者の祭り、おめでとう、エヴァ!」 「あら、アナ!」エヴァが呼びかけながら小さな包みを差し出した。「今年はアーチィも仮装してお祭りに参加すべきだと思ったの」 アナは喜びのあまりに小さく息を呑んで、小さなクロークを広げた。「あら、アーチィ! 私は昔からあなたにハンターの素質があると信じてたよ」 彼女がクロークを固定しようと前かがみになった瞬間、ハンガーの方向からゴーストが飛び込んできた。そのシェルには激怒したニワトリが食らいつき、ぶら下がっている。 アーチィのクロークがゴーストの瞳を覆った。視界を遮られたゴーストは広場の地面の上を跳ね回り、滑りながらアイアンウッドの木の下に捨てられたキャンディの山に突っ込んだ。 衝撃のおかげで中佐はくちばしを離し、キャンディを巧みに避けながら熱心にゴーストの瞳をくちばしでつつき始めた。 ***** 機械音声の吠え声が響き、イマルはキャンディの包み紙に交じって羽根が飛び交うのを見た。少しすると、ニワトリの鳴き声が遠方へ去っていったが、動揺したイマルはそのまま動かなかった。犬の鼻が優しく押し付けられるのを感じ、イマルは隠れ場所から姿を現した。 「すごいよ、見て! アーチィがあのちっちゃいゴーストを中佐の怒りから救ったんだ! 偉いハンターちゃんだね!」1人のガーディアンが猫なで声で言った。イマルは広場にいるガーディアン全員が一斉にキャンディのことを忘れ、犬に注目する光景を信じられない思いで眺めていた。 「これはすごいな」彼は興味深げに思った。