第27章
「ヘッドレス!?」声をそろえて叫ぶエイドとグリントの傍らにアーチィが駆け寄った。
「今すぐ助けを呼ばないと。クロウを探してきます!」グリントが言った。
「そんな時間はないわ。時間が経てば経つほどこのモンスターは危険になる。誰かが殺される前に止めないと!」エイドが答えた。彼女は急いでモンスターの構成を分析した。「これまでに研究してきたヘッドレスとは違うわ。四肢を見て… あれは、ベックス液?」
「そうだと思います。サッカロミケス・セレビシエとスクロースはベックス液に反応します。私の計算が正しければ、その化学反応によって、人間の言う“歯磨き粉”が作られるはずです。排泄ガスがそのまま――」
「要点を言って、グリント!」
「このヘッドレスは誰にも危害を加えることなくバラバラにできるはずです!」彼は早口で叫んだ。
「触媒となるものを食べさせるわけね」エイドが推測した。
「そのとおり。でも、あれはキャンディしか食べないので、無理やりパンを食べさせることはできません」
アーチィが彼らの隣で何度も吠えていた。
「私は――犬語は話せません」グリントが言い、エイドが肩をすくめた。アーチィが唸り、地面にキャンディの山をトランスマットした。
エイドとグリントは驚きの視線を交わした。「それならうまくいくかも」エイドが言った。