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Grimoire Tracker

大戦の後

Legendary card
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「恐れるな、兄よ。私にはこうするしかなかった」

彼女の声が彼を睡眠から呼び起こした。彼は飛び起きた。船はまだ保護シールドに包まれていた。シールドを下げようとしたが、起動状態から抜けなくなっていた。いつ起動させたのか?そして、彼は先ほどの戦いを思い出した。あの爆発を。

あの船が発射したのは太古の力。起源書庫にも記録がない、得体の知れない何かだ。

彼は気を落ち着けようとした。彼女のことを考えた。居場所を探そうとした。見つけられなかった。だが、こんな動揺した中でどうやって見つけられるだろうか?彼女はいつも言っていた。常に冷静さを失わないようにと。

彼の耳に響くのはあの音だけだった。

環平面に衝突すると同時に始まった。長い間忘れていた自分の古い面影が見えた。彼女が彼に自分が誰なのか見せてくれる前の... その前後の。

テクナ・ウィッチはドレッドノートの力を知っていたはず。知っていたはずだ。彼が感じたあの感覚を、テクナ・ウィッチは感じなかったのだろうか?彼が聞いた音を聞かなかったのだろうか?そしてあのケッチ。全く保護されていなかった。分かっていたはずだ。ヘラルドを出したのだから。兵器が発射される前にほぼ何の足掛かりも得られなかった。彼はぺトラのことを考えた。どんなに動揺していることだろう。自分の持ち場を離れられず、仲間が死んでいく様を見ているしかなかった。

彼は再び気を落ち着けようとし、深呼吸した。そして、自分がどこにいるのかやっと気づいた。火星、アサバスカ、カンドル島。最後にここに来たのはもう随分と昔。ブラックガーデンを見つけて以来だ。

シールド解除のカウントダウンが始まった。彼はもう一度彼女を探そうとした。本当にこの大戦で犠牲になってしまったのかを確かめるために。彼は何かを近くに感じた。星の光のハミング。だが、シールドが解除された時に彼の集中は妨害されてしまった。

彼は船から出て損傷を確認した。大艦隊が本当に壊滅したのだと、この時実感した。

彼は絶望しながら振り返り、何百というクロウ達を見つけた。何年も前に火星に派遣させたクロウ達だ。彼の船の周りを旋回して待っている。

彼に一番近いクロウが「お帰りなさいませ、ご主人様」と言った後、他のクロウもそれに続いた。主への挨拶が乾いた海中を波紋のように広がった。

そして、希望が戻ってきた。

「俺の船を今すぐ修復しろ。そして、行方が分からなくなったものがある。見つける手助けをしろ」