明日
クロウはプロジェクターに映るデジタル文書のリストを睨みつけた。「この仕事は思っていたのと全然違うな」彼は通信越しにイコラに伝える。
「他のハンターがなぜこの仕事を嫌がっていたか考えたことはなかったの?」クロウは彼女のこういった質問が、困惑によるものだということに気付くのに、だいぶ時間がかかった。時々、イコラの言動は妹のそれと重なることがある。
「なかったかな」彼は正直に言った。「彼らにはまだ認められていない。私は何をすればいいんだ?」
「あなたが責任者である限り、彼らの一員として迎え入れられることはないわ」
クロウが目を細める。「リストを受け取った。ザヴァラがどうかしたのか?」
短い沈黙が過ぎ去った。「今後に向けてのリストよ。ザヴァラに頼まれたの」
「ケプラーでの一件以来、お前にとって未来と現在は同じになってしまった。ガーディアンだってそうだ」
「ナインとまったく関係がないことだと言ったら嘘になるわ。あなたは誰がいいと思う?」
「セイント14だろうな。彼の使命感は揺るぎなく、シティの住人の安全を何よりも優先する」
「彼を選ぶことは、一緒にオシリスもバンガードにするようなものよ」
最近はオシリスを受け入れる者も多くなってきたが、クロウが知る限りでは、彼が今も追放の身であることに変わりはない。彼はイコラの発言が批判的なものなのかわからなかった。「次はスロアンだな」
彼女は戦術面でも申し分なく、底なしの根性を持っている。だが、それでもふたりは次の候補に進んだ。
ザヴァラはガーディアンが軍隊ではないと口を酸っぱくして言っていた。クロウはいっそのことこの役職を失くしてしまえばいいのにと思いつつ、口には出さずにリストを検討した。ふたりはそのまま夜通し、バンガードのこれからについて話した。