The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

記録104、105

記録104 今日は最悪だった。 休憩を取っている間、由紀はエクソの新たな機能を試すことにした。そもそも、エクソはそのために存在しているのだ。ナイオビ計画。ヘルガの偉大な発明だ。その場でいわゆる相転移を起こすことで、私たちの武器をより強力にすることができる。つまり、歩き、話せる炉だ。 数年前、それはただのアイデアだった。今ではそれが現実となった。エクソがその能力を発見する様子は… 感動せずにはいられなかった。数分の間は、恐怖以外の感情を感じられたのはよかった。だがわずか数分の間だけだった。 私たちは注意を怠っていた。エクソが自分の能力を試していた時、襲撃を受けてしまったのだ… 私にはその相手が何者なのか見当もつかなかった。 彼らが普通の人間ではないことは確かだ。彼らは特殊な… 能力を持っていた。私たちにはない能力だ。1人は倒したと思ったのに、側にいた小さな赤いドローンが光るなり、彼は再び立ち上がった。 私たちは銃を撃ち続けた。彼らも武器庫に出くわすとは思っていなかったらしく、ついに逃げ出した。 だがそのころには私たちは数人の仲間を失い、由紀は怪我を負っていた。 それでも彼女は私の側にいると言ってくれた。彼女がいなければ私はやっていけないだろう。 --- 記録105 私たちはできるだけ襲撃者たちから離れるために夜通し歩き続けた。 由紀はエクソに背負われている。彼女がもう長くないことは明白だった。 彼女は自分を置いていけと私に言った。 私たちに残されているのはこの家族だけだ。そんなことをできるはずがない。