記録170、171
記録170
昨夜、難民キャンプの平穏が突然終わりを告げた。雷鳴が鳴り響いていた。キャンプにいるドローンを持つ人達が、新たに現われたドローンを持つ人達と戦った。彼女とは私はその隙に逃げ出し、海岸線沿いにそこから数キロ離れた場所まで進んだ。
彼らがここにいる理由は知っている。その中の1人に見覚えがあった。前にも見たことがある。赤いドローンを連れた、由紀を殺した男だ。
彼らは黒曜石アクセラレータを手に入れるためにここに来た。ここに残るわけにはいかない。
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記録171
私たちは燃えるキャンプを崖の上から目にした。ドローンを持った人々が蜘蛛の子を散らすように飛び出してきたのが見えた。辺りは暗闇に包まれていたが、ドローンの明滅する光のおかげで、彼らがどこにいるのかすぐに分かった。
もう手段は選んでいられない、彼女は全てを納得していたわけではなかったが、私に全てを見せてくれた。
私は黒曜石アクセラレータを取り出すと、彼女に先に行くように促した。彼らは彼女ではなく私のところに奪い取りに来ればいい。
もう二度と会えないかもしれない…