深宇宙の信号
記録: 9046G766$LUN-0.346[回避コピー記録]
識別: マイク・ロフタス、リアム・ヤン
ロケーション: K1第3採掘現場、異常観測地点
脅威検知: レベル5――外来種の可能性あり
脅威対応: 後世のため記録
[修正対応]: 別紙記録501、ラスプーチンに保管//報告
「ほら。聞いてみろ」
「もうかれこれ2時間は聞いてる。休憩させて」
「ダメだ、気持ちは分かる。だけどこれだけは聞いてくれ」
「分かったよ。いずれにせよもうすぐ交代ね。最後に甘ったるいミルクのような悪夢を味わってやろうじゃない」
無音//00:01:37
「で?」
「うん」
「それだけか? うん?」
「そうよ。新しいパターンだわ。2時間前だったら食いついただろうけど、もう慣れてしまったの。飽きたし、疲れた。このシフトが終わっても、どうせまた起床時間ギリギリまで寝付けずに、すぐまた起きて同じことの繰り返しになるんだろうな」
「信号の発信元を見てみろ」
「どういう意味? 発信元は目の前じゃない」
「PQZの範囲を見てみろ」
「妙ね」
「そうだろ」
「反響?」
「1つのパターンの繰り返しだ。最初はここ。次はそこからだ」
「つまり星系外の何かに当たって信号が跳ね返っていると? 正気じゃないわ」
「正気だ。それに、この手の信号は跳ね返らない。それぞれ位相の現実の間でぶつかるものなんてあるか?」
「ない…」[口笛]
「まだ交代が待ち遠しいか?」
AI-COM/ファイアウォール//接触限界に到達。速やかに観測を終えてください。