精神的効果
記録: 8796T563$LUN-0.324[回避コピー記録]
識別: ドクター・ウェイド・ボウ、クアン・スアン司令官
ロケーション: K1第4採掘現場、ロジスティクス、診療所
脅威検知: レベル8、9――精神病の可能性あり、クルーに障害
脅威対応: 医療診察
[修正対応]: 別紙記録456、ラスプーチンに保管//報告
「司令官、報告書を書き終えました。その目で確かめてください。とにかく事の重大さはお互いに理解してるはずです」
「読んでおこう。それと隣の区画にも状況報告をしておく。だが重大な発見事項の要約は命令違反にはならないぞ」
「[あくび]失礼。少し休憩が必要なようで。メカニズムは説明できませんが、テストの結果からすると、神経系のカスケードが頻繁に上昇し、時間と共に増大することが分かりました。固体によって差はありますが、調べたところ全体的にその傾向が見られます。K1のクルーの約80%に、思考の混乱、不眠症、睡眠発作、悪夢といった症状があり、最悪のケースでは、ヘルシャ・レルと同じように、幻覚症状、聴覚障害、視覚障害が発現しました。このままではプロジェクトを脅かしかねません」
「残りの20%は?」
「まだ症状が見られないだけです。質問される前に言っておくと、症状が発現する瞬間を実際にこの目で見ました。未接触の技術者ケリーン・ヴァンスに対して段階的な検査を行い、その一時間後に再度検査を行いました。動態に変化はありませんでしたが、セロトニンが顕著に減少し、コルチゾールがそれに反比例して増加しました。第3採掘現場で1週間作業にあたった後に、彼女は睡眠を補助するため鎮静剤を求めました。その後はより強力な薬を欲しがっています。気を失うかのごとく眠るために」
「報告書には推奨事項なども書かれているのか?」
「あくまで予想ですが、接触は1日に30分以内に留めるべきです。毎週現場間でチームをローテションさせて、閾値を越えないようにすればいいでしょう。それと疲弊についても考える必要があります。この岩にかかりっきりだと頭がおかしくなりかねません。皆を助けなければいけない立場ですが、私もそろそろ限界です」
「確かにそのとおりだな。休憩が必要だ。次に私が地球に戻る時に一緒に来い。後任探しについてはまた改めて考えよう」
「いいでしょう。[あくび] 分かりました。それで私の推奨事項については?」
「報告書には目を通しておくから、その件については心配いらない。現場間のローテーションは難しいかもしれないが、クルーが皆が健康でいられるように手は尽す」