エリス I
//記録: E-003-ERI// とうとう、この世界の終末が訪れたようだ。ウィッチ・ク イーンが現れた。
私はずっとこの必然を恐れていた。ある意味では、頭上に吊るされたダモクレスの剣が消えて安堵しているのかもしれない。私がこの話をするのはただ一人、ガーディアン、お前だけだ。お前にはどんな犠牲を払ってでもハイヴに勝利するという揺るぎない信念があると確信したからだ。
サバスンは、ガーディアンがこれまでに戦ってきた敵とは比べ物にならない。物理的な力だけでなく、鋭い知性と巧みな戦略性を兼ね備えている。全ての駒が揃うまで、一切の動きを見せないのだ。バンガードに彼女が紛れ込んでいることをお前はいとも簡単に暴いた。だが勘違いするな。彼女がオシリスの装いを捨てたのは、オシリスのふりをし続ける価値がなくなったから。彼女にとっては、その事実が明らかになるほうが戦略的に有益だったのだ。その真意を測ることはできないが、私たちが今やっていることは全て、まさに彼女の望みどおりなのは間違いない。
シティで私ほどハイヴの秘密に詳 しい者はいない。だが、その知識が今や障害となっている。サバスンは秘密を介して力を発揮する。私もきっと、無意識のうちに彼女の駒とされているのだ。時が来ればすぐに動かせる都合の いい潜伏スパイとして…
疑わしい行動をとった瞬間に私を排除してくれる、信頼できる友人、味方が必要だ。ガーディアン、ためらってはならない。迷うな。贖罪を求めて懇願するな。私はすでに堕ちた存在。迅速性こそがお前が私に与えられる最大の慈悲なのだ。
この重要な役割を任せられるのはお前しかいない。
――エリス・モーン