The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

カイアトル I

//記録: L-002-CAI// ガーディアン、退廃的な運命が我々を再び結びつけた。休戦協定など無視して、我がカバルを不屈の光の戦士たちにぶつけるスリルを味わえたらと思わずにはいられない。 だが、ザヴァラの新たな休戦の精神に基づき、カバルの偵察隊からの報告をお前に共有しよう。我が軍は先日、ネッススで人間の男性の遺体を発見した。ハイヴの技術と道具によって生体解剖が行われたようで、すぐには身元が確認できなかった。科学的な分析の結果、その不運な遺体は無限の森の番人、オシリスであると同定された。 立証方法の詳細は明かせないが、調査は徹底的に行われ、その結果に間違いはない。お前にとっては衝撃的な知らせだろう。なにしろ、一度は行  方不明になったものの、今、お前たちのもとにはまだ生きているオシリスがいるのだから。だが、それは本人ではない。イコラ・レイが身元確認を行って本人だと言ったのだとしてもだ。彼女は以前、恩師を敬愛するあまり、偽者だと見破ることができなかった。またしても同じ失敗をしてしまったようだ。カバルの習慣では、いくら尊敬を集めるリーダーであっても、3度目の失敗は許されない。 ウィッチ・クイーンがなぜお前たちに死んだ仲間の姿をした昏睡状態の抜け殻を与えるのか。その目的は不明だ。彼がどんな脅威になるかも分からない。盗聴器としての役割があるのか、未来のスパイを忍  び入れているのか、生きた爆弾として使うのか? だが、これだけは確かだ。サバスンがシヴ・アラスを私のもとに連れてきた時、彼女は信頼できる助言者の仮面を被っていた。タワーにいるのはお前たちの大事な仲間ではない。私はお前がカバルと同じやり方でこの問題に対処すると信じている。 ――女帝カイアトル