必要な距離
シティにとって何よりも重要なのは、ガーディアンとその保護の対象である人々が一緒に生活を送って、お互いの経験と伝統を共有することだと私は思う。
私たちの中で、ガーディアンが経験することを完全に理解できる人なんてほとんどいないだろう。幸福だけを求める愚か者ならきっとこう言うはず。「できることなら永遠に生きていたい」と。その命はトラベラーからの大いなる贈り物。でもそれには大きな責任が伴う。そしてシティのガーディアンはここで私たちと共に暮らすことで、その責任を引き受けてきた。
トラベラーの光を有することで、ガーディアンは常に危険な場所へと送り込まれる。確かに危険の捉え方はガーディアンと普通の人々で異なる。でも感情的な痛みはどうだろう? 日々の仕事をこなすために、どれだけ自分が恐怖とトラウマに鈍感になっているか考えたことはあるだろうか? イコラには考えすぎないように言われているけど、それは無理な話だ。
私はまだ、ガーディアンであるエリス・モーンを真に理解できてはいない。私は今実在するこの時間を大切にしたい。どうすれば今すぐ友人たちの生活を改善できるだろう? どうすれば彼らを元気づけて、一緒に会話を楽しんで、美味しい食事を用意できるだろう? かつてのエリスはその真逆のような存在だった。少なくとも私は頭の中で、彼女の… 悲観的な考えを批判してきた。
でもやがて私は、彼女が私とは全く違う視点から物事を見ていると考えるようになった。彼女がこれまで経験してきたことは私には想像できないようなことばかりだ。それは、世界の見え方がそもそも違っているということ。
つまり、ガーディアンとそれ以外の人々は、近くで生活を送り、互いの共通点を大切にすべきなのだ。ただ、考え方の違いが私たちを分断させる可能性があることも知っている。それは必要な距離で、自分の仕事をこなすために距離を保つべきだと考える人もいる。これは私たち全員が受け入れなければならない事実だ。
これまで説明してきたように、エリスは私たちの伝統行事に進んで協力し、特に死者の祭りでは重要な役割を果たしている。それでも一筋縄ではいかない! 初めて協力を頼んだ時、彼女はこう言った。「エヴァ、私の仕事は人類の存続に関わることだ。そんな… パーティーなんかに割く時間はない」
私はいつもように言った。「大きなことも小さなことも生きる上では重要なことよ。庭の土を耕している間に、鉢の花を枯らしていいわけじゃないでしょう?」
彼女はこういう話が嫌いだ。それでもいつも同意してくれる。
それに彼女にしても、本当は参加したいと思っているはずだ。彼女がマスクをかぶった無表情なガーディアンにレーズンの入った箱を渡した後、振り返って笑みを浮かべていたのを見たことがある。あのエリスが笑うなんて!
いつか彼女に暁旦のイベントを任せてみようと思う。これ以上ないほどの笑顔を見せてくれるはずだ。