表裏一体の価値
ゲームの…「私達の」ゲームの仕組みはこうだ。
最も安全とは言えないが、ある程度安全を確保した場所がある。そこで私達…いや、君達は、「放浪者」をゲームの主催者として迎え入れ、互いにお手並みを拝見する。
動作と、彼と、誰が参加して誰が参加しないか…それを見せてもらう。見どころは彼らの攻撃性だ。深海に潜ることも暴走もいとわない者…知と力の追求に興味が薄い者…単に自分を解放したいと思っている者…そんな連中だ。
このギャンビットの真の意義は、君達と私が何を学べるかだ。私達の敵や、あるいは私達自身について。それこそが最重要事項だ。その目的を達成したら、ギャンビットの価値とリスクを見極める。もし危険が増したり、過激に走るガーディアンが現れたら、ギャンビットは私達の手で閉鎖する。必要なら、ガーディアンの活動を終わらせてもいい。
だがそうはならないだろう。私が培ってきた信念の全てに反して、これは私達が踏み出すべき次の一歩になる気がする。
最大の問題は…分かっていると思うが、繰り返す。この馬鹿騒ぎには秘密保守と警戒が必要だが…同時に、噂を広めなければならない。そして噂が広まった暁には、ザヴァラとその他の頭の固い連中を囲いに入れておいて欲しい。
なぜなら、あのヒスイのコインの裏側には罠があるからだ。この長いイカサマの…長い運び作業の最後の角を曲がった所には…もし「放浪者」が自分の役割を果たすなら(私はそう信じているが)、「光」の限界を試す者達が、噂を聞いてやってくるだろう。「影」に「光」が照らされる。
しかし策略は終わらせなければならない。全てのガーディアンに役割を果たしてもらおう。もし君が賛同してくれるなら…これから起こることに価値を見出せるなら、お楽しみの始まりだ。もしそうでないなら…
今ここでやめてもいい。奴に一発ぶち込んで終わりにしよう。
そうしたければ、そう言ってくれ。
——背徳者による「放浪者」の観察記録