ネッスス – 4
「奴らはあの廃墟に何世紀も居座ってます」とフェールセーフは明るく話を続けた。「でも、一度も挨拶に来たことはありません」
「それほど長いこといるなら、もっと頻繁に姿を見せてもいいものですが」とグリントが尋ねる。
AIは間髪入れずに答えた。「直接聞いてみては? ああ、無理ですね。奴らは耳をつんざくような叫び声しか発しないので」
「なるほど。では、あなたはなぜ奴らが姿を見せないと?」とグリントが問う。
「暴れ回るガーディアンに破壊されたくないのでしょう」そう言うと、AIは不機嫌そうに続けた。「私にわかるわけないじゃん」
「太陽系で最も賢い存在の1人であるあなたなら何かわかるかと思ったので」とグリントは言った。
「心にもない言葉だろうけど、ありがたく受け取っておくよ」フェールセーフはそう答え、陽気な声に戻った。「チェッカーでもしませんか?」