ネッスス – 6
エイドはグリントの問いをクリフィクスに翻訳して伝えた。クリフィクスは尊大な態度で椅子に座っている。二人は1分ほど言葉を交わし、エイドがグリントのほうへ振り返った。
「見たものを教える代わりに、見返りがほしいと言っています」彼女は頭をわずかに揺らした。グリントはそれをあきれ顔のようなものだと解釈した。「スパローが欲しいそうです」
グリントはすぐに内部データベースをスキャンして廃棄されたスパローを検索し、クリフィクスが気に入りそうな旧式モデルを何機か見つけた。エイドがグリントの前向きな反応を伝えるとエンジニアは顎を鳴らした。ゴーストは彼が喜んでいるのだろうと推測した。
エリクスニーは互いに言葉を交わし、エイドが訳した。「ハウス・オブ・ダスクと共に行動していた時に、ネッススで見たそうです。墜落した人類の船を巡って、ベックスと争っていたと――」
「エクソダスブラックですか」とグリントが言葉を挟んだ。
「ええ。クリフィクスが言うには」彼女は疑念を伝えるように言葉を強調した。「戦いの最中、彼は墜落現場付近の廃墟に身を隠したそうです。その中に大きく丸い頭を持ち、炎の眼をもった生物がいたと」
2人は再び会話をはじめた。「攻撃はされなかったが、歓迎もされないだろうと言っています」