エウロパ – 8
次の録音は、グリントがエウロパにあるエクソ生産施設をスキャンしていた時に発見したものだ。録音者の身元は現在もわかっていない。
「コンベアのベルトに横たわっているモーティマス3は満足げに見えた。その様子はまるで、人生で一番の眠りに就いているかのようだった。私は彼を羨ましく思った。
ベルトコンベアが動き始めると、作り手の華奢な空気圧式アームが動き出した。そのアームはモーティマスの上に降りるやいなや、彼の関節の中に出入りしながら、その身体をバラバラに分解し始めた。まず彼の腕と足が分解され、次に内部の作業に取り掛かった。彼は無数の部品へと分解されていった。
四肢と胴が取り外され、頭だけにされた瞬間、彼は目を開けた。彼の首からは神経ケーブルがいくつも流れ出ており、まるでロボットのクラゲのような姿をしていた。彼は私を見ると、何か言いたげに、口を開いた。そして目から光が失われた。
次は私の番だ」