小さな一歩
記録: 1632V873$LUN-2.161
識別: クアン・スアン司令官
ロケーション: K1第1採掘現場、クルー区画、司令官区画
脅威検知: なし――スピーチ構成
脅威対応: 後世のため記録
このプロジェクトは困難続きだ。ここまで大変だとは誰にも予想できなかっただろう。我々の健康状態は悪化している。家族も皆苦しんでいる。多くの友を失った。毎日ここに来ては、皆が自らを犠牲にしている。
この研究が犠牲に見合うものだということは誰もが理解している。だが歯がゆさも感じている。この仕事が違いをもたらすという確信が得られないからだ。だから今日は皆に集まってもらった。お前たちは違いをもたらすばかりでなく、我々が住まう星々をも作り替えようとしているのだ。
ここからそう遠くはない場所で、1人の人間が初めて月に降り立った時、「人類にとって大きな一歩だ」と言った。今、お前たちのおかげで、人類は次の大きな一歩を踏み出そうとしている。
今日、これからシステム中にメッセージが送られるが、中国航空局がエクソダスプロジェクトの新たな段階についてアナウンスする。我々が開発した科学技術を活用し、人類はこの太陽系の先へ、そして新たな世界へと足を踏み出すことができるだろう。
(拍手を待って沈黙)
新たなコロニーシップの建造は既に始まっている。
(拍手を待って沈黙)
この任務に参加したいと思う者もいるだろう。全員にその資質があることは分かっている。(笑いを待って沈黙?) ただ、ここに残ることも考えてもらいたい。ここでの仕事は非常に重要だ。人類が偉大なる跳躍を果たせるよう、我々はここで小さく一歩一歩を踏み出しているのだ。
皆に感謝する。