最初の失踪
1. 記録: 7684M590$LUN-2.223[回避コピー記録]
識別: ホウ・イー隊長、クアン・スアン司令官
ロケーション: K1第2採掘現場、コミュニオン、ホール4A
脅威検知: レベル3、4、6、9、10――異常を確認、精神病[危険]、精神病、不正認識、クルーに障害、プロトコル無視
脅威対応: 対応策A、別紙記録1264、ラスプーチンに保管//報告
「司令官、問題発生です」
「何だ」
「ドクター・ヤノイです。どこにも見当たりません」「ファイアウォール、ドクター・ヤノイの現在地を表示しろ」
AI-COM/ファイアウォール//不在です。
「ドクター・ヤノイの姿を最後に確認した場所は」
AI-COM/ファイアウォール//エアロックB、第4発掘現場です。
「その時刻のエアロックの監視カメラ映像を流せ」
AI-COM/ファイアウォール//ホログラム\提供
「採掘用スーツ?」
「ファイアウォール、彼女が出て行った時の音声はあるか?」
AI-COM/ファイアウォール//音声\提供
「何を歌ってるんだ?」
「特に意味はなさそうですが」
「ファイアウォール、今の言葉を認識できるか?」
AI-COM/ファイアウォール//否定します。
「ヤノイか。彼女は確かここで勤務を始めたのが…」
「6か月前からです」
「彼女は非因果制御の部門で働いていたんだったか?」
「はい」
「最近、向こうで何か進展はあったのか?」
「知りません」
「彼女が知っているだろう」
「彼女は… その… どういうことですか? 何かを盗んで逃げたと? どこに行くというんでしょう?」
「間違いなく船だろう。どこかのクレーターで彼女を待っているんだろう。タンク容量の関係で採掘スーツが必要だったんだ」
「船ですって? 何を言っているんですか?」
「よく聞け。お前は最初からK1に関わっていた。その頃とは事情が大きく変わっている。小さな船であれば簡単に隠しておくことができる」
「ファイアウォール、ドクター・ヤノイが出発したのはいつだ?」
AI-COM/ファイアウォール//タイムスタンプ\提供
「時間はたっぷりあるな」
「捜索隊を出すべきでしょうか?」
「いや。我々で対処する。その前に新たなセキュリティプロトコルを導入したい」
「ファイアウォール、セキュリティプラン・デルタを実行しろ。作業中の隔離区域にいる全スタッフに通達してくれ。スケジュールや特別な許可があった場合を除き、そのステーションからは離れることを禁ずる」
ルートコマンド\セキュリティプランD実行
対応策A\実行
D―K1ロックダウンを実行\実行
D―ロックダウン\ワークグループデータをコアシステムに回避\回避
D―ロックダウン\ステーションコントロールを奪取\失敗
A―失敗記録を回避\回避
D―ロックダウン\クアン・スアン司令官へコントロールを隔離\失敗
A―失敗記録を回避\回避
A―回避コマンドを回避//回避\回避\回避\回避\回避
AI-COM/ファイアウォール//全ステーションに警告//音声&ターミナルテキストでクアン・スアン司令官の警告を発信\提供
AI-COM/ファイアウォール//虚偽//セキュリティプラン・デルタ実行しました。ステーションコントロールおよびデータアクセスをクアン・スアン司令官に隔離しました。ロックダウンされた第3採掘現場で手動オーバーライドが可能です。
「こうなることを予想していたのですか?」
「ずっと前からな」