The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

第10章

「そういうふうに考えるべきではありません」グリントは優しく、思いやりのこもった口調で言った。「言うのは簡単だと思われるかもしれませんが、私にはあなたの気持ちがわかります。私も知り合いを亡くした時に思いました… なぜ自分じゃなかったのか、と。本当に簡単ですよね。自分のせいにして、何か別の方法があったんじゃないかって信じることは。自分がその場にいれば、その人はまだ生きていたかもしれない、と…」 ゴーストは溢れる感情を抑えきれなかった。 「君はどうやってそれを乗り越えたの?」ニリスクが聞いた。「なんだか… 体からエーテルがずっと漏れてるのに、どうやって止めたらいいのかわからないような気持ちになるんだ」 「時間です」グリントが簡潔に言った。「時間と… 寄り添ってくれる仲間のおかげです。仲間と一緒なら乗り越えることができます」 若者たちは何も言わなかった。グリントはそれが彼らが求めていた答えではないのはわかっていた。彼らはこの気持ちに区切りを付けるためにここにいたのだ。偽物のレリックや真似事の儀式に望みをかけて。悲しみに終止符を打つために。