日の出と日没 / 流浪者の物語 荒野 その場所は寒かった。自分が死にかけた、光に見捨てられたあの不快な惑星を思い出す。 彼は野営地の周辺を歩き回っていた。哀れだということは自分でもわかっている。仮に人々がここを通っていなかったとしても、どのみち嵐のせいでエリスの足跡はとっくにかき消されているはずだ。小物があったとしても、すでに見つけられたか、彼が探し出せないほど深い場所に埋まっているはずだ。 荒野を眺めても、安らぎは得られない。彼は孤独に思いを巡らせることしかできない。この場所は居心地が悪い。彼は荒野を後にした。 Previous 名残 Next シャーデンフロイデ(他人の不幸は蜜の味)