The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

嘘つきの罠

あらゆる意味で、ギャンビットの成果だ。放浪者のゲームに加わったガーディアン達が理想的な実験台となり、重大な事実が明らかになった――我々を誘惑する闇の力の影は、本来邪悪なものではないということだ。それどころか、我々が未知のものを従わせたいなら、あの影は新たな道具として用いることができる。かつてないほど荒れ狂う絶滅という流れを押し返したければ、何としてでもその妙技を習得しなければならない。 アジールは、ずっと前から知っていた。誰よりも早く、進むべき道を見据えていた。ただ、理解していなかった。彼の勇気と力故に、その道の危うさを見誤ったのだ。我々が今歩んでいるこの道の危うさを。彼は愚かだったかもしれないが、我々に気づきを与えて導いてくれる。我々は彼の過ちから学ぶことができ、これまでもそうしてきた。アジールの歩んだ道を終わりまで見届けるという我が目的のためには、ある程度の欺瞞もやむを得ない。残念だが、仕方ないのだ。 放浪者が作り出した汚れた変異体がお膳立てを整えた。それにより、多くのガーディアンが影のあるがままを見抜くのに必要な自信を手に入れたのだ。惑わされることなく、光を損なうこともなかった。これがアジールの命取りとなった。意志さえあれば囁き声や悪を撃退できると思い込み、深淵へと突き進んだのだ。だが一人では無理だ。力を合わせてこそ、我々は栄えることができる。光と… 闇の中で。 このことは、ギャンビットの約束が叶えたもう一つの願いにつながっている。惜しみなく身を捧げ、力だけではなく安らぎと目的を影に求めるガーディアン達。彼らは情報を漏らすよう仕向けられた。ある者は拷問により自白を強制され、不運にも命を落とした。他の者達は、自分たちが始めた旅の恐るべき事実を突きつけられ、旅を続けようという危険な意欲を急速に失っていった。 最終的には、影の多くが倒れた。だが彼らの全てが偽の預言者だった。遅かれ早かれ絶望に屈していたであろう、さまよえる魂だ。今すぐ彼らをその気にさせるべきだ。我々の手で操り、正すことができるやり方で。我々の中に意志薄弱な者がはびこる前に。 —S