The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

失われたリージョン(17)

「そんな怪物が実在すると言うのか?」サラディン卿が重々しい声で言った。 エイドは緊張気味に頷く。 「彼らの存在に関する証拠はたくさんある。燃えるカボチャのような頭を持ち、その中にはキャンディが詰まっていて」エイドは端的に説明した。「あと、戦利品。戦利品も詰まっているんだとか」 サラディン卿はこれを聞いて考え込んだ。彼が何を考えているのか、エイドには見当もつかなかった。 「ただ、彼らの出自に関するグリントの仮説については、ちょっと疑わしいと思っていて」と彼女は付け加えた。 鉄の豪傑はエイドをじっと見る。 「この話をグリントから聞いたのか?」 「ええ、そ――」 「こんなことをしている暇はない」サラディンはそう言って歩き去った。