エイドの報告(23)
「つまり、ヘッドレスがあなたの言うようにノクリスによって作り出されたのだとすると、彼らはどうやって地球の洞窟に住み着いたのかしら?」エイドは疑問を口にした。
「一部のヘッドレスが月から出ている船に乗り込んだのかもしれません」グリントは推察してみせた。「宇宙的邪悪な密航者ということですね」
「可能性はあるけれど」エイドは半信半疑で答える。「ハイヴとは一切関係ない可能性だってある。まだ結論付けられるほどのデータは揃っていない」
「でも、今はっきりさせられることが1つだけある」彼女は続けた。「ヘッドレスは頭部はあるのに、なぜ『頭無し』なんて的外れな名前が付けられたのかって点について」
グリントのデジタルな瞳が細められ、彼からはヒュルルルという低い振動音が聞こえてきた。エイドはそれが彼が思考している音なのだと思ったが、それは勘違いだった。