DCII.
DCII.
記録者: 書記官シャガク
我らが偉大なる皇帝に対してトゥラザト書記官が背徳的な不信を持っていることが、彼の記述から明らかとなった。この裏切り行為のため、本記録の正確性が損なわれてしまったため、皇帝ご自身の命によりトゥラザト書記官を更迭し、シャガク書記官およびイゾルト書記官が後任の王室史学者に任命された。この記録では輝かしい真実のみが語られ、個人的な偏見や失敗は語られるべきでない。
記録の修正内容は以下の通りである。
1. 大いなる啓示はスーツの故障によって誘発された幻覚などではなく、そのような推論は反逆行為に等しく、釜茹でによる処刑が妥当である。
2. 囚人輸送船リヴァイアサンを喜びの宮殿に拡張する勅令は、裏切り者であるトゥラザトを除くカルス皇帝の全ての臣下の賛同を得たものであった。
3. クリプスの影であるシンドゥおよびアークボーンは、カルス皇帝ご自身により選ばれた最も偉大かつ優秀な人物である。この二人は時の終わりに偉大なる我らが皇帝の先導を務めるという大いなる宇宙的な大役のために選ばれたのであり、つまらぬ個人的な理由のために選ばれたのではない。
カバルの最後にして最も偉大なる皇帝、大いなる贈り主、惜しみなき晩餐の主人、喜びの王子、笑いの王であるカルス皇帝は、その煌めく黒い目に愛の輝きをたたえ、自身の影達について以下のように語った。
「我が最愛なる影は、レッドリージョンによってトロバトルが奪われたときに失われた全てのものの象徴である。この二名はワシが作り上げた帝国の縮図である。どちらもその故郷の完璧な模範であり、自らの種族の最良の者として最良の生を押下している。奪われたものを取り戻し、この世の終わりに備える時に傍におく物として、この二名以上にふさわしいものはいないだろう」