The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

タニクス・スカードに関して

女王陛下、 自分を最も信用してくれている人物に対する忠誠心は本当の意味での忠誠心とは言えない。フォールンの傭兵、タニクス・スカードが私の前に現れた。あれは… 恐らく悪夢だと思うが、タニクスに関しては断言できない。彼はZIVAの戦いでガーディアンに倒されたが、数え切れないほど何度も死から蘇った。 唯一確かなのは、悪夢が力を増しているということだ。私の忍耐力が試されている。こんな経験はヘルマウス以来だ。 タニクスはこの数年で大きく変わった。彼は、フォールン、ベックス、そして人類の技術を用いて、自分を改造し続けている。それしか選択肢がなかったのだ。彼は私と同じサバイバーだ。彼に対する考えを改めようと思ったことは一度もない。だがこうしていると、言葉の意味を理解できない存在に同情してしまう。 ヘルマウスから出られなかった理由をふと考えることがある。私は本当にあそこに閉じ込められていたのだろうか? あるいは自分の意志でそこに留まっていたのだろうか? クロタの暗殺失敗を悔やんで自身を追いやったのだろうか? 数々の失敗を償うために、自ら牢獄に入ったのだろうか? いや。それはあり得ない。 タニクスは始末におえない殺人者だ。道徳心や倫理観などは一切持ち合わせていない。あの時のことはあなたも覚えているだろう。ケイド6が始末したはずだった。だが彼は蘇った――そしてためらうことなくアンダル・ブラスクを殺害した。許されざる行為だ。 こんなの私ではない、私は殺人者ではない。私はより良い未来を手に入れるためにガーディアンと共闘しているのだ。この任務は日を追うごとに激しさを増していく、だが私の意思が揺らぐことはない。