The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

エリスのファイアチームに関して

女王陛下、 彼らは私を放っておいてくれないようだ。最初はサイだけだった。今はヴェル・ターロウがそこに加わり、私を苦しめている。かつての仲間の死に様を追体験させられている。長い間、彼らの断末魔に苦しめられ続けてきたが、その声を再び聞くことになるとは思ってもいなかった。暗黒は狡猾だ。内側から私を破壊しようとしている。暗黒はこちらの弱点を知り尽くしているのだ。 治ったと思っていた傷が再び酷く痛み出した。何かがその傷口を破って出てきそうだ。大災害の報復のためクロタを追っていた時、その行動にリスクがあることは分かっていたが、それが特攻任務になるとは思っていなかった。正直に言えば、この時のことは二度と思い出したくない。過去を忘れなければ、前に進むことなどできるはずがない。 彼らは暗黒に覆われる前の、私の最後の家族だった。 6名で中に入ったが、出られたのは1人だけだった。 リーダーのエリアナ3――最初に出会った時は、私の嫌いな曲のことで口論になった。エリアナはそのメロディーが好きで、何とかしてその素晴らしさを私に伝えようとした。反対意見に対して正面から向き合うその姿勢を見て、私は彼女を心から信用するようになった。迫り来る狂気を追い払うために、私はよくその歌を暗闇の中で口ずさんだ。 タイタンのヴェルは最初に命を落とした。彼のことを忘れた日はない。辛い時には彼の勇敢な姿を思い出すようにしている。圧倒的に分が悪い時は、とにかく気後れしてはならない。今のような時こそ彼の勇姿を見習うべきだ。 サイのナイフは彼女の頭脳に負けないくらい鋭かった。彼女は危険な状況になると笑った。数え切れないぐらい耳にし、かつては大きな安心感を与えてくれたあの笑い声が、今では苦痛を呼び覚まし、怒りを引き起こすだけになってしまった。どうしてこんなことになってしまったのだろう! 彼女にはもっとふさわしい人生があったはずだ。 かわいそうなオマールはとにかく慎重だったが、それでもその勇ましさを失うことはなかった。ハイヴ・ウィザード、クロタハートに光を奪われた時でさえもだ。全ての希望が失われた時、それに抗えるほどの不屈の精神を持てる者はそうはいない。彼は迫り来る嵐を乗り切るための力を私に与えてくれた。 そしてご存じ、粉砕のトーランドだ。危険なウォーロックで、口をついて出る言葉以上に多くの知識を持っていた。かつては彼を疑っていたが、時間と共に考えが変わった。今では暗黒に打ち勝ち生き抜く方法を模索していた彼の姿勢に敬意を払っている。もっと早くにそうすべきだった。 失った仲間たちが私の前に現れ、記憶を激しくかき乱す。だがこれは私の推測を悪夢が証明したにすぎない。彼らは我々を惑わそうとしているのだ。 とにかく油断だけはするな。