歪んだ鏡
A.M.――プラクシック観測35: 「砂地の洞窟で泳がないか」と他のガーディアンに誘われた。実際にそれを見るまでは、何かの比喩かと思っていた。惑星の地表に空いた何十もの穴が澄んだ水で満たされていた。その穴のひとつひとつが、ガーディアンたちのプライベートビーチというわけだ。スキャンを添付しておく。
A.M.――プラクシック観測42: 雨に濡れたガーディアンのアーマーに赤紫の染みができた。異常気象は特に珍しいことでもないが、地球が赤リンの雨を降らせたという事例は聞いたことがない。それはまるで、嘆く惑星が流す血の涙のようだ。
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あいつは彼女の話をしてる。そのうち話さなくなるだろうって思ってたけど、まだ話し続けてる。このままずっと話すのをやめないかも。
彼女は普通の人とは違う。彼女は素敵だ。あいつには釣り合わないほどに。あんなクズ野郎は彼女に相応しくない。私たちは彼女に相応しくない。いつか彼女がそのことに気づいてくれるといいけど。
A.M.――プラクシック観測51: 今日、店から盗みを働いたベックスを捕まえた。聴取の際、ベックスは何かを伝えようと言葉にならない音を出していた。この新種のベックスたちも、我々と同じように、ただ毎日を生き延びようとしているだけなのかもしれない。
晴天の空の夢を見た。幼子たちが身を寄せ合い、犬の群れのように眠っていた。1匹は腹をむき出しにして眠っていた。その本質を知っていなければ、可愛いとさえ思っただろう。それらが生まれたことで、数多の命が失われることになる。
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手と顔と脚が欲しい。私なら上手く役立てることができたのに。デカい銃を持って、誰よりも速く走ることができたのに。
顔をしかめたり、唾を吐いたり、ご飯を食べたり、キスすることができたのに。大きくて、恐ろしくて、美しいものになれたのに。
私の完璧な体。あいつらが持っているものが欲しい。
マヤは欲という名の悪魔に憑りつかれている。心を支配されている奴を見ていると、やはり哀れみを覚えずにはいられない。奴がこの辺りでZIVAのテクノロジーの手がかりになるものを探しているという知らせが入った。その視野の狭さは、奴の焦りを物語っている。