溺れしキャプテン(4)
ハウス・オブ・ダスクのフィザン。キングスのケルたるクラースクに忠を尽くす者。次々と襲い来るカバルの侵入者に手を焼いていた。
しかし考えなしに彼の住処へ乗り込んできた部隊は、エリクスニーの英雄の振るう刃で細切れにされていった。彼らの臓物が溜まり水の中にこぼれ落ち、彼らの恐怖の鳴き声が洞窟の壁にこだまする。
だが、エリクスニーの英雄は勝利を確信したその瞬間、己の背中――下腕の間に刃が滑り込んでくるのを感じた。裏切りによって研がれたドレッグのナイフが、彼の末路を呼び込んだのだ。
こうしてハウス・オブ・ダスクのフィザンは再び、水の中へと滑り落ちていく。