失われたリージョン(12)
「溺れしキャプテンが消えた後」エイドは集まった幼子たちに言った。「カバルは、その洞窟を自分たちの物としたのです」
幼子たちは年長者らのカバルへの偏見を真似るように、暗い言葉を口にする。
「ですが、占拠して最初の夜。洞窟の入口に何者かが現れました。巨大な丸い頭、巨大な口からあふれ出す炎… そう、姿を見せたのはヘッドレスだったのです!」
「そいつら… 食べられちゃったの?」小柄な幼子が恐る恐る尋ねる。
「いいえ、もっと酷い目に。怪物は彼らの頭を引きちぎりました。残った彼らの体は洞窟内をフラフラフラフラ。壁にぶつかりながら走り回ったのです」エイドは四腕を伸ばし、鈍い「オォォ…」という呻き声を出す。
「そうして今も、彼らはそこにいると云われています」エイドはそう締めくくった。