エイドの報告(20)
「あなたにはおめでとうって言わないと駄目ね」とエイド。「それと謝らないと。ヘッドレスの存在を解明したことは、学術的にも称賛されるべきあなたの功績だから」
「おや、これは嬉しいですね」グリントが明るい声で返す。彼が誇らしげに胸を張ると、そのシェルが倍に膨れたかのように見えた。「調査を始めた頃は誰もが私を笑ってましたが、今はどうです?」
「え… どうかしら」エイドは困惑した。「放浪者とか笑ってそうだけど。あの人、いつも私のこと笑ってるし」
「いえ、そうではなく」グリントは辛抱強く説明する。「今笑っているのはむしろ私なのだ、という意味です」
「あ」とエイド。「そうか。自分の正しさが証明されたから、笑ってるってことね! なるほど」
「そうです! 私はゴーストでありながら、超常現象専門家という、タワーで唯一無二の存在なのです!」グリントは誇らしげに言ってのける。
「興味深いわね」とエイド。「でも、実はあなたが導き出した結論についていくつか質問したいことが…」