The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

ストランドログ Ⅲ

私は地元民に交じり、ニンバスに聞いた魂の川の「童話」について調査している。他にもまだ知らない節、もしくは淵源がよりはっきりとしているバージョンがあるのではないかと思ったのだ。 調査への参加意欲と結果はまちまちだ。宗教的というよりも、どちらかと言えば土地特有の概念のようで、昔親や教師から聞いたということ以外、童話の由来を知る者はいない。中には数人、星の川(天の川を示しているのかもしれない)について語る者のほかに、風の流れや天気の話をする者がいたが、大多数はこの「魂の川」という概念について語っている。 すべては川を源とし、すべては川へ返る。川は一度分かれ、再びひとつとなる。川の中に落ちたものがその流れを変えることはあるかもしれないが、それでも川は流れ続ける。時間が経てば、山ですらも川によって削られる。 もちろん、この寓喩は命のコントロールとして捉えることが一番簡単だ。結局川というものは制御ができない。人は泳いだり船を使うことがあるかもしれないが、水の流れそのものを操ることはできない。そして、強く掴もうとした瞬間指先から零れ落ちるストランドとの関係性と類似しているということは明らかだ。 ストランドの容姿について疑問に思っていることがある。ステイシスはエウロパに根源があり、宇宙の氷が星の炎に対抗するという概念はある種の枠組みに実にぴったりとはまる。さらに、静止と制御は凍結と調和している。それが本当に「氷」の力であるかどうかはさておき、原子の遅延に変わりはない。その「属性」という概念には一定の重要性を感じる。 ストランドが本当にネオムナというレンズを通して形作られたと言うのであれば、それは決壊し流れゆくものの、いずれは再び満ちる宇宙の水であるべきだろう。これを裏付ける戦闘スタイルが古い記録に確かに残されている。 だが今までこのように扱われることがなかったこの力は、最初に1人のガーディアンのもとに来た。そのガーディアンが無意識に力を形作ったのではないかというのが私の推測だ。私もその瞬間が見たかった! その「つながり」はどのような姿で現れたのだろうか? もちろん、今の姿とその力は分かっている。それは緑色の糸で編み目を作る。他のガーディアンがこの力を使い始めると、彼らもまた意識の中で同じようにこの力を位置づける。どのような進歩を遂げたとしても、絡み合った緑であることには変わりあるまい。 それでも、我々と双方向に接触する前はまだ無形の存在であったことについて、あれこれ考えずにはいられない。